初めて犬猫を飼う方へ

仔犬・仔猫がお家に来たら・・・

まず、最初に必要なのは糞便検査です。すぐに便を病院で調べてもらいましょう。

病院へ持っていく便は、排便後12時間以内のものが良く24時間以上経過したものは避けてください。

生後90日以上経過したら、狂犬病の予防接種をしましょう。

狂犬病予防注射は飼い主さんに義務付けられる予防接種です。

予防注射(ワクチン)を接種してあげてください。

狂犬病予防とは違い、犬で5~9種混合、猫で3~7種混合とされ、伝染病予防として抵抗力を獲得する為に実施します。

疾病種類 症状 9種混合 5種混合 パルボワクチン・ジステンバー
犬ジステンパー 死亡率の高い伝染病です。治療により生存した場合、後遺症が生涯残ります。呼吸器、消火器神経器官を侵します。
犬伝染性肝炎 症状の程度は様々ですが、突然死する場合もある恐ろしい伝染病です。 -
犬アデノ2型 症状は熱、鼻水、咳などでケンネル・コフの1つです。病状は軽~中度ですが2次感染を起こすと死亡する場合があります。 -
パラインフルエンザ 症状は熱、鼻水、咳などでケンネル・コフの1つです。犬アデノウイルス2型との混合感染が発生しやすく、その場合は重症になります。 -
犬パルボ 伝染力が強く死亡率の非常に高い伝染病です。白血球減少症を招き、消火器症状を示します。仔犬は突然死を招きます。
犬コロナ 嘔吐、下痢、脱水を起こし、幼若な仔犬の場合二次感染を併発し、症状が重くなります。多発傾向にあります。 -
~犬レプトスピラ~ コペンハーゲニー 人にもうつる伝染病です(ワイル病)。急性腎炎と肝炎を起こし急死する病気です。嘔吐、粘膜出血、黄疸がみられる重症型です。 - -
カニコーラ 汚染した水を飲んだり、他犬の尿から感染します。腎炎、肝炎症状を呈することが多く、死亡することもあります。 - -
ヘブドマディス 人にもうつる伝染病です(秋疫B)。腎炎と肝炎を併発することも多く、死亡率の高い病気です。 - -
疾病種類 症状 7種混合 3種混合 エイズワクチン
猫ウイルス性鼻気管炎 ヘルペスウイルスによる感染症で、発熱、くしゃみ、目脂、鼻水、咳などの症状を呈します。目脂はウイルスによる結膜炎、角膜炎が原因で、涙と鼻水で顔中クシャクシャになります。重症では気管支炎や肺炎を併発し死亡します。通称ネコ風邪と呼ばれています。 -
猫カリシウイルス感染症 カリシウイルスによる感染症で、初めはくしゃみ、鼻水、発熱などですが、口腔粘膜の潰瘍や水疱、舌炎、結膜炎などがみられます。急性の肺炎を起こし死亡します。さらに関節や筋肉の痛みを起こし、通称ネコのインフルエンザと呼ばれています。ヘルペスウイルスと重複感染を招きます。 FC-7※1 -
FC-28※2 - -
FC-64※3 - -
猫クラミジア病 クラミジア・シッタシーによる感染症です。クラミジア菌は眼や鼻から侵入するため、結膜炎、鼻水、くしゃみ、咳がみられます。肺炎を起こすと症状が重くなります。人に感染して結膜炎が起きる場合があります。 - -
猫汎白血球減少症 パルポウイルスによる感染症で、消火器症状を呈します。高熱、嘔吐、下痢(血便)を起こします。白血球数が著しく減少するので、抵抗力が重度に低下し死亡率が非常に高い伝染病です。仔猫では心臓が侵されるため、突然死を招くことが多いです。 -
猫白血病ウイルス症 持続感染すると80%が3年以内に死亡します。白血球やリンパ腫などの血液の癌、貧血、流産などを起こします。抵抗力が低下するため発熱、嘔吐、下痢、鼻炎、口内炎など二次感染を誘発します。死亡率の高い伝染病です。 - -
猫免疫不全ウイルス症 ネコエイズウィルスによる感染症で免疫機能が低下し、慢性で直りにくい口内炎や鼻炎、下痢などがみられ、さらに進行すると著しい体重の減少、貧血や悪性腫瘍がみられます。 - -

※猫白血病のワクチンを打つ際には、猫白血病ウイルス抗原検査をすることが必須となります。
※1…FC-7(猫カリシウイルス感染症候群) ※2…FC-28(猫カリシウイルス感染症候群) ※3…FC-64(猫カリシウイルス感染症候群)

フィラリアの予防薬を飲ませましょう。

フィラリア症は蚊から感染する寄生虫症で、一度罹ると厄介な病気です。現在では”フィラリアにさせない”ということが最良策とされています。
初回投与はできるだけ早期に行ってください。

身体検査により、先天性の疾患等の有無をチェックしておきましょう。

また、その種類、特有の事柄も把握しておく必要があります。

食事管理や飼育の方法について相談しましょう。

シャンプーをして良いか?与えてよくない食事は何か?トイレはどのようにしつけするか?などお気軽にご相談ください。

避妊・去勢手術を受けるには?

生後6ヶ月以降、手術は可能となります。手術を希望する前日までに予約が必要となります。

【メスのメリット】
子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、子宮筋腫の予防

【オスのメリット】
精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアの予防

乳歯遺残に気をつけましょう。

歯は生後4ヶ月くらいから、切歯(前歯)から臼歯(奥歯)に向かって徐々に永久歯に生え変わっていきます。生後1年経っても乳歯が残っている場合は、手術にて抜歯しないと永久歯まで悪影響を受けます。

歯垢、歯石も溜まりやすくなり、歯肉炎、口内炎の原因につながります。

ノミ・ダニの予防もしっかりしましょう。

動物の体に寄生するノミは、動物だけでなく人間にもうつり、厄介なものです。ノミは不快な痒みを与えるだけでなく、ノミアレルギー皮膚炎や条虫(サナダ虫)の媒介などを引き起こします。ダニでは法定伝染病のバベシア症、Q熱、人獣共通感染症のライム病などを媒介します。

ノミの成虫が1匹いると、その20倍の未成熟ノミ(卵、幼虫、さなぎ)が存在しています。

年齢の数え方は?(平均的な年齢の換算です)

20日 2ヶ月 6ヶ月 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年
1才 3才 8才 20才 25才 30才 35才 40才 45才 50才 55才
9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 -
60才 65才 69才 73才 77才 80才 84才 87才 90才 95才 -

人間の食べ物で与えてはいけない物、与えないほうが良い物

生肉

生肉は寄生虫を媒介する危険があるので与えてはいけません。

鯉、鰊、赤身魚、イカ、海老

魚は寄生虫の媒介防止とチアミナーゼ(ビタミンB1分解酵素)を破壊する目的で調理しなければなりません。特に鯉、鰊、赤身魚、イカ、海老はチアミナーゼ酵素を多量に含み、この酵素はビタミンB1を破壊するため、動物がチアミン欠乏症になることがあります。

鮭、ニジマス

Neorickettsia helminthoecaまたはNeorickettsia elokominicaに感染する生の鮭やニジマスを摂取すると、鮭中毒とよぶ急性全身性疾患を起こし、治療しなければ死亡率は90%以上にも及ぶとされています。生では絶対に与えないほうが良いでしょう。

牛乳

牛乳は草食動物の乳であり、ラクトース(糖)を多量に含むので、犬および猫が多量に摂取しすぎると下痢を起こす可能性があります。特に仔犬、仔猫では下痢を招き『乳糖不耐性の下痢症』を起こすので、与えないほうが良いでしょう。

乳製品

犬猫の食餌性アレルギーの原因の中で乳製品に対して敏感になる動物は多いとされていますのでもしアレルギーの疑いや徴候があった場合は与えないほうが良いでしょう。

レバー

レバーのみの食餌を与え続けると速やかにカルシウム欠乏が起こりビタミンA中毒を引き起こすことがあります。またレバーを多量に含む食物は犬および猫に下痢を起こすことがあります。従って適度に与えるようにしてください。

鳥の骨は折れると鋭利になるので与えてはなりません。他にも小片の骨や、骨の破片は口腔や胃腸粘膜に突き刺さることがあるので注意する必要があります。

チョコレート

犬猫に有害なテオブロミンを含んでいるので、過剰に与えると中毒を招き、ひどい場合は死亡します。テオブロミン中毒の犬猫にみられる症状は、嘔吐、抑うつ、嗜眠、利尿、筋振戦、下痢などがあります。

玉ねぎ、ねぎ、にんにく

有毒成分であるアルカロイドの1つのn-propyldisulphideが犬猫の赤血球中にハインツ小体を形成し、その結果溶血を起こし、貧血、発熱、暗赤色尿、更に死を招くことがあり、絶対に与えてはなりません。

ビタミンおよびミネラル添加物

犬猫が日常与えられている食餌の90%がペットフードの場合、ビタミンとミネラルの添加物を用いてはなりません。欠乏症よりも添加物の過剰に用いることによる医学上の問題が多いです。

ビーフジャーキーやペットのおやつ

防腐剤や合成着色料が使用されている食品が多いので、慎重に選択して適度な量を与えてください。これらの食品は、あくまで主食ではなく"おやつ"なので与えすぎには注意が必要です。

鮪(赤身魚)

赤身のように不飽和脂肪酸を多量に含んだ食品を摂取すると黄色脂肪症が発現します。抗酸化物質であるビタミンEを同時に十分摂取しないと、蓄積された脂肪の酸化、壊死が起こります。

健康食品

健康食品を愛用する人の中には自分のペットにも与えようとする人がいますが、これは一般に2つの点で問題があります。

ⅰ)典型的な人の食物とペットフードの間には栄養上の相違があります。ペットフードは人の食物より繊維質とカルシウムを多く含み栄養バランスも良いです。

ⅱ)犬猫の栄養素必要量は人のとは異なります。犬猫の蛋白質必要量は人よりはるかに多く、ビタミンの必要量も異なります。

コーヒー

カフェインなどの刺激物は、循環器や消化器への負担や興奮剤的影響を与えることがあるので、与えないほうが良いでしょう。