仔犬・仔猫がお家に来たら・・・
①まず、最初に必要なのは糞便検査です。すぐに便を病院で調べてもらいましょう。
病院へ持っていく便は、排便後12時間以内のものが良く24時間以上経過したものは避けてください。
②生後90日以上経過したら、狂犬病の予防接種をしましょう。
狂犬病予防注射は飼い主さんに義務付けられる予防接種です。
③予防注射(ワクチン)を接種してあげてください。
狂犬病予防とは違い、犬で6~9種混合、猫で3~7種混合とされ、伝染病予防として抵抗力を獲得する為に実施します。
④フィラリアの予防薬を飲ませましょう。
フィラリア症は蚊から感染する寄生虫症で、一度罹ると厄介な病気です。現在では”フィラリアにさせない”ということが最良策とされています。
初回投与はできるだけ早期に行ってください。
⑤身体検査により、先天性の疾患等の有無をチェックしておきましょう。
また、その種類、特有の事柄も把握しておく必要があります。
⑥食事管理や飼育の方法について相談しましょう。
「シャンプーをして良いか?」「与えてよくない食事は何か?」「トイレはどのようにしつけするか?」などお気軽にご相談ください。
⑧避妊・去勢手術を受けるには?
生後6ヶ月以降、手術は可能となります。手術を希望する前日までに予約が必要となります。
【メスのメリット】
子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、子宮筋腫の予防
【オスのメリット】
精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアの予防
⑨乳歯遺残に気をつけましょう。
歯は生後4ヶ月くらいから、切歯(前歯)から臼歯(奥歯)に向かって徐々に永久歯に生え変わっていきます。生後1年経っても乳歯が残っている場合は、手術にて抜歯しないと永久歯まで悪影響を受けます。
歯垢、歯石も溜まりやすくなり、歯肉炎、口内炎の原因につながります。
⑩ノミ・ダニの予防もしっかりしましょう。
動物の体に寄生するノミは、動物だけでなく人間にもうつり、厄介なものです。
ノミは不快な痒みを与えるだけでなく、ノミアレルギー皮膚炎や条虫(サナダ虫)の媒介などを引き起こします。ダニでは法定伝染病のバベシア症、Q熱、人獣共通感染症のライム病などを媒介します。
ノミの成虫が1匹いると、その20倍の未成熟ノミ(卵、幼虫、さなぎ)が存在しています。
与えてはいけない食事
・アルコール(中毒)
・カフェイン、ココア、チョコレート(テオブロミン中毒)
・ブドウ・レーズン(特に皮に毒性⇒腎障害)
・アボカド(消化器毒性)
・マカデミアナッツ
・ネギ類(玉ねぎ中毒⇒溶血性貧血)
・キリトールガム(低血糖、肝臓壊死)
・イースト種(胃で膨張、アルコール発酵)
・果物の芯と茎と葉(りんご、梨、桃⇒シアン系毒素、果実はOK)
・ジャガイモと皮と芽(ソラニン毒素)
・スルメ(胃の中で膨張)
・観葉植物(ほとんどが毒性を持つ)
・タバコ
・人のお菓子や甘いものなど